基本情報技術者試験ドットコムというサイトがある。聞いて驚け、基本情報技術者試験の合格を目指す人向けのサイトだ。過去40回近くの試験問題が網羅されている上、ランダム出題してくれたり、分野別に勉強できたり、簡単なユーザ登録をすれば以前に間違えた問題から復習させてくれるという便利機能も備わった大変ありがたいサイトである。
ここのランダム出題で、毎日10問正解するまで寝られないというノルマを立てることにした。
というのも、本業の方で根詰まるとどうも勉強の方を疎かにしてしまいがちだし、たまの時間に分厚い参考書を一生懸命読んでみても、目から入った文字はこの皺の少ない脳みその上っ面をツルツルと滑り抜けるばかりで何も刻まれている気がしない。そもそも分野範囲が広い試験だし、実践演習を第一に、苦手なところを潰していく方が効率的な気がしてきた。
まったく、本を読んだら読んだだけ新しいことを覚えられた10代に戻りたい。と言って、若い頃の俺がそんなに勉強熱心だったかというとそういうわけでもないが。本で得た知識というのは、炭酸抜きコーラはエネルギー効率がきわめて高いとか、五接地回転法なら3階の窓から飛び降りても無傷が保証されるとか、そんなのだ。
とにかく、今日やってみたら、10問正解するのに14問も費やしてしまった。間違えた問題の中から、せっかくなので一つ紹介したい。復習を兼ねて。
表に示す仕様の磁気ディスク装置において,1,000バイトのデータの読取りに要する平均時間は何ミリ秒か。ここで,コントローラの処理時間は平均シーク時間に含まれるものとする。
ア 15.1
イ 16.0
ウ 20.1
エ 21.0
何言ってんのか全然わかんねっぞ。
まずシーク時間って何よっていうレベルだが。時のオカリナ?ちなみに言うとseek(探す)のことで、磁気ディスク内のお目当てのデータのトラックに磁気ヘッドが辿り着くまでの時間を言う。まぁ、この問題の場合は平均10ミリ秒と明示されているのでこれはいい。
それが分かったとて、読み取りに要する時間をどうやって求めれば良いのだ。
計算式はこれだそうです。
平均データ読み取り時間 = 平均回転待ち時間 + 平均シーク時間 + 転送時間
磁気ディスク装置は、円盤型のトラックが何層かに重なった構造をしている。言ってみれば、さっきのシーク時間は目的の層に辿り着くまでの縦移動の待ち時間ってことだな。回転待ち時間というのは、その層の中でデータがあるセクタに辿り着くまでの横移動みたいなもんか。
で、平均回転待ち時間は、ディスクが一回転する時間の半分とのこと。まぁ、そりゃそうか。今回の場合、6000回転/分だから、一回転する時間は60÷6000=0.01秒。半分にして0.005秒=5ミリ秒。
転送時間は、10Mバイト/秒で1000バイトのデータを転送するから、1,000÷10,000,000=0.0001秒=0.1ミリ秒。
10ミリ秒+5ミリ秒+0.1ミリ秒=15.1ミリ秒で、正解はア。
はやい