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潜入取材

この前の土曜日の話。地下アイドル撮影会の現場スタッフとしてお手伝いしてきたぞ。

当日は現地集合だったんだが、今回の会場は貸切の銭湯屋さんだった。てっきり、俺が着く頃にはベテランスタッフが前乗りして設営準備でもしてるのかと思ってたが、結局俺が一番乗りになってしまった。普通の撮影用スタジオなら会社の名前出せば話通じそうだが、しかし銭湯の従業員に「撮影会スタッフのバイトなんですけど・・・」と伝えてどんな反応されるか不安。

恐る恐る声をかけてみたら、ハイハイ、どうぞどうぞと中へ通され、

「参加者はこっちから入ってもらってね。シャッター半開きにしてるから、お風呂の客入ってこないように。スタッフと演者さんはこっち使ってね。長椅子はこんな感じでどう?ここで受付して、そっちに参加者の荷物置いてもらってさ。タオルはたくさん持ってきてるの?うちでも売れるやつあるけどさ。女の子はすぐ新しいタオル欲しがるから」

と、めちゃくちゃ段取りの良いおじさんに捲し立てられ、ああ、ここは初めてじゃないんだなということを悟る。

俺もデスクで仕事してた時は施設にアポの電話入れたりしたが、公共の施設で地下ドル撮影に理解のあるところは少ない。とりわけ、露出の高い女の子が、場所が特定されるような風景で撮影されると、その施設の品格を貶めるという理由で大体が断られる。そういう意味ではこの銭湯はだいぶ心が広い。

いくらで貸し切ってるのかは知らんが、しかしまぁ、特にこの時世なら撮影会の方が割がいいのかもしれんな。

その後、他のスタッフさんがやってきて一通りの説明を受ける。俺がやったのは、参加者の誘導やら見回り、タイムキーピング、参加者と女の子のチェキ撮影(1枚1000円)、その他女の子の御用聞きもろもろみたいな感じだが、1部60分が15分のインターバルでどんどん進むので、思ってたより一日中慌ただしかった。

デスクで仕事して、予約入れる作業とかしてると、いつも出演してる女の子の名前とかはなんとなく頭に入っている。ただ、見たことがないので顔と一致してるわけではない。なるべく顔と名前を覚えていた方が仕事しやすいというのは聞いていたので、事前にイベントホームページから出演予定の子の一覧はチェックしていたのだが

・・・分からん。

昔、とんねるずの貴さんがAKBの宮崎美穂に放った伝説の一言がどうしても頭をよぎってしまう。

しかしまぁ、参加者のほとんどは常連で成り立ってるわけで、女の子とは当然顔も知った仲だし、推しの子のために受付で3万も4万も払ってるおじさんたちを見て改めてすげぇ商売だなと感じる。カメラだのレフ板だのも結構いい値段すんだろうなぁ、全然詳しくないけど。ものすごい失礼を承知で書くが、正直、普段どうやってその金を稼いでいるのか全く想像がつかない人たちが多い。不思議だ・・・

見回りも誘導もするので、当然撮影風景は目に入る。会場が銭湯なだけあって、(というわけでもないのかもしれんが、)けっこう露出が高めの衣装の女の子が多く、そんなんどこで買うの!?みたいな水着の子もいたが、なんだろう・・・全然興奮しない・・・。コンビニの成人誌コーナーに並んでる表紙とかはそそられるものがあるのに、いざ間近で撮影の様子見せられると、なんか冷めた気持ちになってしまう。女性の体、、、に限った話じゃないかもしれんが、簡単に手が届かないところにある時が一番きれいに見えるもんだよな。尊さを、失ったらいかんぜよ。

それに・・・これも超失礼な話だが、ぶっちゃけ、如何に地下とはいえ、アイドル名乗るならもうちょっとセルフケアした方がいいんでないかい?と思ってしまう子もいる。体型とか、肌とか・・・。俺の知り合いのでももっと綺麗な子はいるぞ。まぁ、アイドルもそれぞれニーズってもんがあるからな。それを求めてる客がいる限り、俺が口出すのは野暮ってもんよ。でも、何故かどの子もTwitter上の画像は肌きれいなんだよね〜。21世紀の摩訶不思議。

めちゃくちゃ細かくポーズ指定してシャッター切りまくっているような参加者もいれば、撮影よりほぼ会話でただのランジェリーパブ状態になってる組もある。参加者が満足してさえくれればそれで言う事はないんだが、しかし、まぁ、やっぱり俺が撮影費払って参加する事は一生ないだろうなと思った初仕事の日。

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