「タバコが駄目ならお酒を買えばいいじゃない。」1万円Quoカードを手にしたコマ・アントワネットは仕事終わりにファミマで金麦を手にとって帰宅。まだ月曜だけど350mlスーッと入るわ・・・。1缶空けたところでiPhoneがカレンダー通知を出してきた。
21:00 インタビュー 自宅
あっ・・・
忘れてた・・・
先週、転職の際に利用したプログラミングスクール及び転職エージェントの運営会社からメールが届いたのだが、ネットマガジンの記事用にインタビューをさせてほしいという内容だった。おそらく、カリキュラムを終えて転職が決まった受講生に一通り依頼を出してるんだろう。真面目な話、今の生活の手に入れるにあたっては、大変お世話になったし、すごく感謝しているので、協力するのはやぶさかではないが、まぁ俺が受けずとも別に誰かが手を上げるだろうと、辞退するつもりでいた。
しかし俺は見つけてしまった。メールの中の一文を。
「お礼としてAmazonギフト券1万円分をプレゼントいたします」
そうか・・・やはり・・・俺の力が必要なようだな・・・
Quoカードじゃなくてアマゾンギフト券だって!?
僕が受けなきゃ誰が受けるってんだい!!!!(にゃんこスター風)
そうして、完全に金に釣られて承諾したのがついこないだなのだが、土日に闇の仕事に没頭しすぎて完全に失念していた。今日の9時からビデオ通話でインタビューだった。確かになんか忘れてるような気持ち悪さはあったのだが。
それにしても、もう金麦飲んじゃったヨ・・・。原稿の準備とかも何もしてないし。ま、いいか。ぺしゃるなら少しアルコール入れたぐらいが丁度いいべ。こう見えて口の達者さだけで高校の生徒会長に選ばれた男だぞ俺は。と、裸一貫でインタビューに向かうことを決意。
いざ、指定されたWEB会議用URLに入ると、いきなり金髪キンキンのイケメン兄ちゃんが現れてびびった。間違えてヤンキーのズーム飲み会にでも乱入してしまったのかと思った・・・。けっこう自由な社風なのね・・・。しかし、この兄ちゃんがなかなかデキる男で、こっちの話と向こうの記事のシナリオと摺り合わせ方というか、いい具合に話を引き出して要約していくあたりに有能なライターぶりを感じる。金麦飲んでても安心の金髪。
聞かれたことと言えば、転職に到る経緯だとか、学習の様子だとか、まぁ月並みなことだが。気がつけば1時間ぐらいずっと話していた。ギフト券に値する内容なのかは知らんが、まぁ、ボリューム的には頑張ったんじゃないか?
インタビューを終えて、最後に兄ちゃんからお願い事項。「横長の写真を3〜5枚送ってくれませんか?できれば、笑顔と真顔を織り交ぜて。二週間くらいを目処に」
え・・・やっぱり写真も要るのか・・・
しかし、そんな都合のいい写真なんて持ってないし、自撮りってわけにもいかんし。会社の人に頼むのもなんか気恥ずかしいぞ。どうすんべ・・・
僕の写真なんて誰が撮るってんだい!!!