今日は履歴書用の写真でも撮りにいくかと考えていたんだが、ふと鏡を見ると少し頭が野暮ったい。前に髪を切ったのは6月後半だと思うが、だいぶ襟足やもみあげが伸びてきた。毛髪量が多く、髪質が立派な方なので、少し気を抜くとすぐもっさりしてしまう。普段、全然外見に気を使わないのだが、流石に就職がかかった写真でこれはあまり宜しくない。あまりにもありのままの姿を見せてしまっては向こうからLet it goされてしまう恐れがある。
というわけで、理髪店に行くことにした。とは言っても、引っ越してきて間もないので行きつけの店がない。スポーツ刈りでいいかぐらいに考えていたので、Google先生のお導きで、某商業施設内に出店している1000円カットの店に立ち寄ってみたのだが、ちょっと問題があり入店して10秒でやめた。
本来、俺はサービス業の接客態度に関しては比較的寛容な方だと思っている。少なくとも故意でない不手際には絶対に怒らない。が、あの1000円カットの店については本当に物申したい気分でいっぱいだ。10秒で俺をキレさしたんだからたいしたもんですよ。それだけでも記事が一つ書けそうなぐらい、ある意味で濃厚な10秒だったが、まぁここにクレームなんか書いたところで不毛だし、面白くもないので今回はぐっと堪えることにする。店名も伏せるが、しかし一言だけ言わせて欲しい。
「潰れてしまえー!!!!」(feat. 石橋貴明)
さておき、ともかく、別の店を探す必要があった。Google先生に聞いても、近場には美容室ばっかりで、俺みたいなダサメンでも入りやすい、いわゆる床屋がないようだった。本当は顔剃りもしてもらいたかったんだが、とりあえずは写真映えだけが問題だ。まぁ、この際美容室でもいいかと、ネットで予約が入れられる店を探して申し込んだのであった。
美容室自体は初めてではないにしても、やっぱり俺には不相応な気がして緊張する。初めての店なら尚更。イケメンなお兄ちゃんに「今日はどうしますか?」と聞かれるも、「あ、あの、横と後ろをとにかく、あの、思いっきりやっちゃって、あの・・・」と意味不明な取り乱す俺。大森で行きつけていた1000円カットでは、おばちゃんが俺の注文も聞かないうちにバリカンを入れ始めていたというのに。やっちゃってってなんだよ。
以降、イケメンの前では「ハイ」しか言えなくなる俺。「じゃあ、横と後ろは刈り上げていきますね」「ハイ」「上と前は合わせて軽くする感じで」「ハイ」「横は被せる感じにしますか」「ハイ(?)」「じゃあツーブロックぽく仕上げますね」「ハイ(!?)」
え、ツーブロックにされるの、俺・・・?そんな外来語、大森の1000円カットの公用語になかったぞ。あのおばちゃんが使う横文字なんてシャンプーかドライヤーくらいのもんだろ(偏見)。ツーブロック=宮川大輔くらいの偏ったイメージしか持っていなかった俺は、どんな頭にされるのかと内心ヒヤヒヤだったが、仕上がってみればそんなに悪くもなく一安心だった。プロの美容師ってすごい。
しかし、「長さいかがですかー?」とイケメンにさし出された鏡で、横・後ろとチェックしているとき何かがフラッシュバックした。髪は決して悪くない、悪いのは顔だ。そしてコレ、誰かに似ている・・・誰かに・・・
この、髪型、この顔・・・
福田・・・!?
陵南高校の福田吉兆。褒められて伸びるタイプの福ちゃんじゃないか。
爽やかリクルーティースタイルを目指したハズが、監督を殴って無期限謹慎食らう問題児の顔になってしもうた。まぁ、元の素材が悪いんじゃあ、髪をなんぼいじったところでここが限度よ。だいぶさっぱりしたのでよしとする。明日は土曜だが、スーツ着て写真撮ってくるか・・・
UQ男2020年8月15日 5:07 AM /
ふ、福ちゃん!!!アチョーしないでください