昨日の夜から、左手の親指が腫れ出して一回り太くなっている。特段、痒いとかではないが、力を入れたり血流が集まると痛い。虫にでも刺されたんだろうが、刺されたらしい箇所が見当たらないのがなんとも不気味だ。
そう言えば、埼玉だからという訳ではないんだろうが、前の住居に比べて虫をよく見かける。まだ住み始めて1週間弱だが、既に3回ほど小グモの侵入を許している。前までは高層アパートの3階暮らしだったのに対して今は地上のボロ屋だし、仕方ないと言えば仕方ないが。遺伝子操作で生まれたスーパースパイダーならともかく、埼玉の野生のクモに噛まれたところでなんもいいことはない。早くこの猛暑も過ぎ去って虫たちもおとなしくしてなってくれないだろうか。
今日は、昼に少し買い物に出かけ、ついでに例のぎょうざの満洲で昼飯を食べた。俺は町中華のメニューで一番好きなのはと聞かれたら、一番は間違いなく青椒肉絲、次点で麻婆豆腐。特に今日は青椒肉絲を食べたい欲で溢れていたので、「肉細切りピーマンセット」を迷わず注文した。
メニュー名が「肉細切りピーマン」なのは、牛肉を使っているからだろうか。本来、中国では豚肉を使う方が一般的らしい。俺も子供の頃から馴染みがあるのは豚肉使用の方だ。(うちの母が本格的だったとかそういう話でなく、東北の方で「肉」と言えば大体にして豚肉が多い)。
今にして思えば、上のメニュー画像をよく見るべきだった。お気づきだろうか、ピーマン、たけのこ、牛肉の他に、もう一つ具材が紛れていることを。そう、椎茸である。ここが今日一番のガッカリこまちゃんポイントだった。
第一に、俺は昔、椎茸が嫌いだった。今はまぁ出されれば食べるし、居酒屋なんかでは椎茸のチーズ焼とか椎茸ステーキとか頼んだりもする。椎茸そのもの自体はむしろ美味しく食べられる人間である。ただ、未だに思うのは、椎茸というのは必要ないところにでしゃばられるとこれ以上なく邪魔な存在だということ。ちょっと入ってるだけで料理全体が椎茸エキスの影響を受ける気がする。食感もそれなりに独特なものがあるし。実際、椎茸が嫌いだった子供の頃は、偏食を許さない俺の母親はあの手この手で俺に椎茸を食わそうと、いろんな料理に紛れ込ませたが、俺はそれをことごとく見破ってきた。「てへ、めっかっちゃった♡」じゃ済まされない存在感が椎茸にはあるのだ。
第二に、そもそも椎茸じゃなかったとしても、肉とピーマン、たけのこの他に具材が入っているのが気に入らなかったりする。他の店で青椒肉絲を頼んで、例えば玉ねぎとかもやしでがっつりカサ増ししていたら、それだけでその日一日ションボリこまちゃんである。酢豚にパイナップルがどうこう言ってる人もいるが、俺をしてはこっちの方が大問題だったりする。(ちなみに個人的にはパイン抜きの酢豚は認めない)
そんなわけで、豚肉、たけのこ、ピーマンのみの青椒肉絲が俺の理想なわけだが、いざ探すとなかなか出会えないんだよな・・・。井之頭五郎よろしく、一人脳内で独白しながら椎茸入り肉細切りピーマンセットを食す俺なのであった。もちろん、出されたもんなので椎茸含めて完食した。やはり風味が効きすぎている感はあったがまぁ、美味しく頂きました。