朝起きてスマホを見たら、海外駐在中の大学の同期からLINEが届いておった。
「日本なう」というスタンプがひとつ。
海外在住の日本人が帰国した時にのみ使用できるこのスーパーニッチなスタンプは、他でもないこの俺が、まさしくこの友人のために手書きでこしらえたそれである。自分で販売しといてなんだが、「~なう」ってもう完全に死語だよな・・・。
いや、そんなことよりも・・・!日本なうだと?束の間の夏季休暇といったところか。
東京にいるので一緒にランチでもということになった。俺は在宅勤務だが、ちょうど昼の前後に電話会議が入っている故、あまり家から離れたら話す時間もろくに取れなくなりそうだったので、先方に俺のマンション付近まで来てもらうことに。前もって知らせてくれたら、半休でも全休でもとったというのに・・・。まぁ、しかし、貴重な休暇と日本滞在時間の少しでもわざわざ俺に割いてくれるというのは、嬉しいことだ。
マンションから歩いて数分のところにある小さい寿司屋を待ち合わせ場所にした。アメリカ帰りに寿司っていうのもベタが過ぎるかとも思ったが、周りはそんなに飲食店多いわけじゃないし、ハンバーガーやホットドッグ食わせるのも鬼畜の所業というもの。
久しぶりに会って・・・とりあえず、元気そうで良かった。大変なこともあるんだろうけどな、実際。日本で自分ひとりの面倒見るのに精一杯な俺からすれば、異国・異文化の中で異人種たちを異言語でマネジメントするなんていうのは、想像するだけで心が折れそうになる仕事だもんで、純粋に尊敬する。
次に飯が食えるのはまた1年後だろうか。ここ数年は、コロナもあって同期と会う機会もめっきり減ったが、誰かと久々に会う度、新しいこと初めてたり、結婚してたり、子ども増えてたり・・・なにか・・・自分だけ時間が止まったままの世界で生きているような気になる。別に何かでかいことをしたい俺でもないが、しかし次会うときまでに変わったのが白髪の数だけだったら悲しい。ちゃんと、同じ時代に生きたという何らかの証を日々積み上げていかなくては、いよいよ置いてけぼりになりそうで、同期としてふがいなし。がんばろ・・・。
ところで、入った寿司屋は、暖簾も外にかけてないし、お品書きもないし、客呼ぶ気あんのか?ってぐらい営業努力が見えない店だったが、食った後で聞かされたランチ握りセットの価格が1,000円と、思ったよりリーズナブルだったので今後も個人的に利用しようかと思っている。
家から近いところで入りやすい町中華は見つけた。もつ焼き屋も見つけた。寿司屋も。あと探さなきゃないのは・・・喫茶店かな。純喫茶があればいいなぁ。