先週の日曜、もう足を洗ったはずの撮影会バイトに行ってきた。
シフトに入れるかという打診があったのはその2週間ほど前なのだが、その時は場所日時について聞いてなかった。直前にならないと案内してこないのはいつものことなので、まぁどうせ都内スタジオだろうとたかを括って、18時くらいまでなら手伝えますよと言っていたのだが、いざ来た連絡見てみたら、「横須賀のビーチスタジオに入れますか・・・😢?」ときた。
横須賀っスかァ!?
それは無理だ。😢マーク使われても無理。
家から片道2時間以上かかるじゃねぇか。移動時間含みで時給もらえるんならまだしも、低賃金で数時間働くためにそこまで労力は割けない。
そもそも行ったことないんだよな、横須賀。これが百歩譲って土曜日の話だったら、観光兼ねて自費で一泊してく帰ってくるとか少しは検討したかもしれないが・・・。日曜はさすがにしんどすぎる。
そしたら池袋のスタジオの方をお願いされた。初めからそうしてくれ・・・あわよくば港へ出荷しようとすな・・・。
というわけで、久々の撮影現場。人手不足という時点で嫌な予感はしていたが、やはりレースクイーンの団体撮影回し・・・それも二組・・・狭いスタジオで・・・。俺の一番嫌いな仕事である。さすがに団体が二組もバラバラと撮影してしまうと、個人撮影のお客さんへ迷惑がかかりすぎるので、なるべく二組同じ場所に留めておく方がいい。枠の前半と後半で、個人と団体の撮影場所を入れ替える形にした方が、皆に満遍なくロケーションを使ってもらえるという判断。まぁ、その分団体のお客さんとモデルには窮屈な思いをさせるし、撮影パターンにも制約が出てしまうんだが・・・。例えば、鏡台みたいなセットがせっかく置いてある部屋でも、鏡に周りが写り込んでしまうので、ぎゅうぎゅうに人がいる状況だとほとんど活用できない。
どれくらいの広さのスタジオにどれくらいのモデルと撮影者を呼び込むかっていうのは、原価率とか、モデルの収益率の兼ね合いだろうから、俺が下手に口を出すつもりはないが、しかし、お客さんらはみんな数万円を前金で払っているわけだから、やはりそれに見合った体験を提供できているのかと気にはしてしまう。
と言っても、そもそも相場が分からんし、1,000円も2,000円も払ってチェキを買うという、俺には理解できない金銭感覚の世界なのであまり深く考えても仕方ないかもしれない。
まぁ、実際のところ、お客さんの方はリピーターが多いし、こちらの事情を汲み取っている人がほとんどなので、狭いだどうだで文句つけてくる人はまずいないが。むしろ同じ撮影パターンだと機嫌を損ね始めるのはモデルの方だったりする。団体二組を一箇所に固めている手前、階段とかの狭いロケーションは使いたくても使えない。お客さんは理解しているが、モデルの方が「あそこで撮りたーい」とか言い出して、俺の代わりにお客さんが「あまり無理言っちゃダメだよ・・・」と宥める始末。くっ・・・面目ねぇ・・・。モデルの方は何が無理なのか全く理解していないようだったが・・・。だから苦手なんス・・・レースクイーン・・・。
あと、団体二組を一箇所で見ていて困るのは、それぞれ撮影者の数が違う時。団体撮影はお客さん一人一人が時間交代で撮影する。その時間の管理だが、1時間枠からチェキ撮影の時間を除いた55分で、4箇所のロケーションを使うとして1箇所14分弱だが、実際には移動で時間がかかったりするし、ある程度のバッファを見て1箇所12分・・・撮影者が4人なら1箇所につき一人2分を2周って具合。二組の参加者が違うと、当然だが一人の持ち時間が違う。片方は一人90秒、もう片方は70秒を、ストップウォッチ両手に持ちながら管理してると俺もてんやわんやだし、お客さんもてんやわんやである。無理矢理同じ時間で区切る方法もあったかもしれんが、それだと参加者少ない組が損した感じでちゃうよねェ・・・。
せめて、比較的仲の良いアイドル系モデルがいるとか、あるいはもっと露出の多い衣装の子がいるとかすれば少しはモチベーションも上がったかもしれんが・・・肌見せるような子は当然横須賀のビーチスタジオの方に行ってるし、俺の知り合いもほとんどそっちに行ったみたいだし・・・まったく健全なドレスすぎて保養にもなりゃしない。
そういうわけで、久々に呼び戻された現場で団体二組を同時に管理するという獅子奮迅の働き。これは人手不足の会社からすれば一騎当千の活躍なのではと思うところだが、実際のところはしっかり当千二百円(/時)である。はぁ・・・。
帰り際、もう一人のスタッフから「ありがとうございました!またお願いするかもしれません」と言われたが、
やめてくれ。頼む。