前の記事でも描いたが、PS4版のLOST JUDGMENTを買ったんだが、昨日やっと本編をストーリークリアした。
面白かった。
本編のストーリーに関しては、まぁゲームだしつっこみ所は色々あるのだけども、続きが気になるような展開の連続で「やり込み要素のコンプ率100%にしてからストーリークリアしたい厨」の俺としてはかなりソワソワしながらプレイすることになった。単純に同スタジオのゲームっていうことで比較するのもアレだが、脚本に関しては最近の龍が如くシリーズよりもJUDGEシリーズの方が圧倒的に面白いと思う。
JUDGEシリーズの主人公・八神(木村拓哉)は弁護士資格を持った探偵ってことで、最終的に法廷の場で真実を解明する展開になるんだけど、その都合上、ストーリーの最終局面前までには大体「倒すべき敵」みたいなのが分かってる状態なのよね。ラスボスが絞れてる状態。これが個人的にはすごくいい。ラスボス戦は熱ければ熱いほどいいタイプなので、そこに至るまでのストーリーでできるだけ敵へのヘイトを貯めさせて欲しいし、あるいは敵側の心情が語られていてほしい。
龍が如くシリーズはナンバリングが進むに連れ、意外性のあるストーリーを捻り出した結果なのか、「なんでお前やねん」というキャラが急にラスボスとして割り込んでくることが多い。「5」とか「6」とかが酷くて、なんでここまでプレイしてきてよう知らん半裸のおっさんをボコさないかんのやと涙したもの。「7」はその点に関しては問題なかったにしても、ターン制バトルのせいであまり熱くなれなかったし。今作については、久々に熱くなったラスボスだった。誰とは言わんが。
俳優陣も良かった。特に玉木宏と山本耕史。玉木さんがカッケーんだ、これが・・・。
てか、フェイスキャプチャーもすげえとこまで来たよな。普通にTVドラマ観てるように錯覚するもん。PS2の藤原紀香でさえ当時すげーすげーと言っていたおっさんから言わせるとこれはもう実写ですよ。
ムービーカットシーンがリアルってだけなら割と昔からそういうゲームもあったと思うけど、今は操作中でもこんなんだもんな。
すげえよ。関係ないけどSEXY焼肉行ってみたい。宇宙人コスプレパブってのもニッチすぎる。
一応、発売日(9/21)に買ったから、ストーリークリアまで3週間弱要している事になるが、これは個人的にはかなりスローペース。まぁ、仕事の関係でプレイ時間があまり割けなかったのが大きいのだけど、あまつさえ先にも書いたように、本編以外のやり込み要素を全部こなしてからクリアしたいタイプの人間で、その点でいうと今回はけっこう本編以外もかなりボリュームが大きかった気がする。
今作は私立高校に潜入調査する流れで、そこの生徒達と繰り広げるユースドラマっていうのがサブストーリーの主軸になるんだけど、こっちはこっちでボリューミーだった。面白いから良かったけど。
色んな生徒が出てくるけど、やっぱり一番はミステリー研究会の天沢ちゃん。
龍が如く0のユキちゃんに通ずる愛おしさがあるな。
高校の事件の調査の過程で(あくまでも調査の為致し方なく)ガールズバーにも通う必要がある。調査なんだから仕方ない。キャストが4人なんだけど、その中での推しはみうちゃん。
地下アイドルしながらガールズバーで働いているみうちゃん。そういう人に心当たりがありすぎて親近感が湧く。個人的に。
と、まぁ、そんなユースドラマ含めて、いろんなミニゲームが用意されてるんだけどそっちが盛り沢山で、しかも妙に難易度が高いものがあったりする。クリア自体は問題ないけど、ハイスコア極めようと思うと難しい、ぐらいの。しかしコンプ率に関わるような達成条件自体はむしろ前作より易しめに設定されてる気がしたので未プレイのコンプ厨は安心して欲しい。前作のドローンレースのタイムアタックとかめちゃくちゃ練習させられたからな・・・。
一つだけ不満を挙げるなら、コンプ条件達成の為に繰り返し試行する必要のあるミニゲームが当然あるんだけど、その間のテンポが悪いなと感じるところがたまにあった。例えば、ボクシングのミニゲームなら、一試合終了した後にすぐ次の対戦相手を選択できて連戦できるんで良いんだけども、スケボーレースだと一戦すると一旦アドベンチャーパートに戻されてから、もう一度人に話しかけてミニゲームパートに移行・・・みたいなスキームだったので、繰り返しやってるとロード時間がストレスに感じたり。この辺はPS5だともっとスイスイなんだろうか?今のところ買う予定も金もないんだけども。
ゲームシステム自体は、いつもの「如く」そのままだけど、新しい戦闘スタイル含めて爽快感があって良かった。しかし、これは前作も含めて感じたことなんだけども、バトル自体の難易度は龍が如くより高い気がする。ちょくちょくでかい被ダメージもらうのと、八神の戦闘モーションのクセが強くて、龍が如くの桐生さんに比べると扱いが難しい。まぁ、差別化になっていて個人的には良いと思うけど。桐生さんは元々伝説の極道でシリーズ進むにつれさらに超人化していったけども、八神はあくまでも喧嘩の腕が立つ探偵、ってとこの対比だと勝手に解釈している。それにまぁ、JUDGEシリーズは「仙薬」というチートじみたアイテムシステムによって帳尻が合っているところもあるので、アクション苦手な人でも大丈夫。
「キムタクが如く」という愛称で呼ばれてるこのシリーズ。実際、舞台とかゲームシステムは龍が如くの流用が多いし、俺も2つを比較して感想述べてきたけど、ただ前作も今作も一貫して、「龍が如くとは別タイトルだぞ」という意思が感じられる。フォントとか、音楽とか、UIみたいなデザイン的なところもそうだし、何より舞台が同じくしていても本編に関わるようなところでのクロスオーバーはほとんどない。時々、ファンを「おっ」と思わせるようなカメオはあったりするけども。龍が如くをプレイしてない人でもJUDGEシリーズ単体でちゃんと楽しめて、それぞれのユーザー層が確立できる作りになってる。
龍が如くにも女性ファンはいるけども、まぁおっさん向けなのは確か。JUDGEシリーズの方がより雰囲気がスタイリッシュ(?)というか、雄度が低い(?)ので、ぜひ女性にも手をつけてみて欲しい。
一番分かりやすい点で言えば、JUDGEシリーズは熱い戦いの時でも裸にならない。安心してください、着てますよ!
ところで、龍が如くスタジオといえば、こないだ総合監督の名越さんがSEGAを退社するというニュースがあった。前々から中国ネットイース移籍が噂されていたけども、実際のところの動向は分からない。龍が如く=名越監督というイメージがあったのでちょっと不安ではあるけども、まぁ、新監督の横山さんも1作目からずっとシナリオに携わっていた人だし、小島監督が抜けたメタルギアみたいなことにはならないでしょう。とりあえず制作中の「8」に期待。