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偶像たるもの

昨日はまた撮影会のお手伝いだったんだが、スタッフ3人の予定が1人ドタキャンでなかなかハードだったぞ。団体撮影の部がなかったのでなんとか回せたが、そうでなかったら大ピンチだったかも知れん。

今回は元校舎のスタジオでの撮影だったので、前回に比べれば露出は控えめだったが・・・しかし、こういうシチュエーションではやっぱりブルマは必ず出てくるのね・・・。

俺が小学生の時でも既にほぼ絶滅していたこの代物を、何故に俺より10も若いような子らが今こうして履いているのか・・・撮影会不可解也。

モデルさんは、私物の衣装とか小道具とかを持ち歩いている人も多いので、スーツケースみたいな大きい鞄を持って会場入りする人も多い。階段で移動しなきゃならないような時は、スタッフとしてはなるべく荷物運びを手伝うようにしている。怪我でもされたら大変なので。

昼ごろ、本日分のスケジュールを終えた1人のモデルさんが帰ろうとしていたので、俺がスーツケースを持って1階の出入口まで見送ることにした。

「お疲れ様でした!ありがとうございました」と、比較的しっかりと挨拶ができるタイプのアイドル。
「重いの持たせてしまってすみません・・・」としきりに恐縮するので、
「大丈夫ですよ〜またよろしくお願いしますね〜」なんて応えながら1階まで降る。

出入口に到着し、「荷物ここ置いておきますね〜」とモデルさんに声をかけたら

「ふぁわぁわ、ありがとうございましゅ〜〜」(アニメ声)

と返事が返ってきた。

!?

突然の出来事に思わず振り返ってしまったが、玄関に撮影を終えて帰るところのお客さんが1人いたのを見て察する。

なるほど、この子もまた、プロ・・・

アイドルも大変なんだなぁ。

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