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一者択一

ハローワークで就職の申告。基本的には就職日の1日前(土日祝を除く)に行う必要がある。俺は今、雇用保険の給付制限期間中で、結局一度も受給しないうちに就職できたが。

受給はされなかったが、支給期間を残して就職した場合、再就職手当が貰える場合がある。支給期間が1/3以上残っていた場合、残りの支給額×60%、2/3以上残っていた場合は70%が手当として貰える。早く就職してもらうためのインセンティブというか、祝い金みたいなもんだな。

ただし注意点として、自己都合退職などで給付制限を受けた人は、待機期間満了後の1ヶ月以内の就職の場合、安定所または職業紹介事業者の紹介によって就職した場合でないと手当が受けられない。まぁ確かに、自分の力だけでポンポン転職できる人に財源を当てるより、より切実な求人と求職のマッチングに厚く施す方が、職業安定所の意義として理に適ってはいる。

俺も待機満了日からギリギリ1ヶ月未満での就職である。しかし、TechAcademyもちゃんと厚労大臣から許可番号もらってる職業紹介事業者だし(というか、もらってないと職業紹介事業はできない)、キャリアカウンセラーに紹介してもらった求人なので問題ないはずだ。運よくたまたま早期に転職できたが、なにせ未経験だし、もっと手こずる可能性の方が高かったはずだ。ここは祝ってくれ、手当くれ!!

そんなわけでハローワークに行き受け付けを済ませ、予想はしていたが待たされること約2時間半。こっちに引っ越して来てから、「人がたくさんいるなー」と感じたのは職業安定所だけだ。

やっと自分の番が来たので、明日から就職が決まった旨を伝える。担当してくれたのは少し若めの女性職員だった。

職「こちらの就職先は、ハローワークの紹介ですか?」
俺「いえ、違います。民間の紹介事業者です」
職「そうですか・・・こまさんの場合、給付制限開始から1ヶ月経過してないので、ハローワークの紹介じゃないと再就職手当の申請ができないんですよ」

えっっ!
まぁ、確かに俺も前までそう思っていたけれども。っていうか、給付可否は別にしても申請ぐらいさせてよ。
しかし、こっちも彼らから貰った「受給者資格のしおり」を読み込んだ上で来ているのだ。容易には納得できないのでちょっと突っ込んでみる。

俺「でも、ここに『安定所又は職業紹介事業者の紹介』ってある」
職「はい」
俺「安定所ってハローワークのことっすよね?」
職「そうです」
俺「職業紹介事業者っていうのは・・・?」
職「ハローワークです・・・」

んなわけあるか〜〜〜〜い!!

本気で口に出しそうになった。

俺の魂の脳内ツッコミを感じ取ったのか、ここでお姉さんが隣にいたベテランそうなおじさん職員にヘルプを求める。認可番号を受けた紹介事業者である旨、キャリアカウンセリングの形態など伝えた結果、「それなら申請可能ですよ」という話になった。

めでたく、申請書類をもらえたわけで。ただ、お姉さん、「すみません」とか一言ぐらいあってもいいんじゃないだろうか。別に、認識の誤り自体は仕方ないことなので責めるつもりはないが、しかし金の絡む話だ。まぁ、俺の場合は最悪申請できなかったとしても死ぬまでいかないが、でもこのご時世、もっとシビアなところで戦っている人は多いだろう。俺みたいに食い下がらずに言葉を受け取ってしまう人もいる(いた)かもしれないわけで、その重みを考えたら、この件に関して緊張感は感じていてほしい。みんなこの時のために保険料払ってるわけだし。

まぁ、俺としてもいい教訓になった。たまたま今日はこういう結果だが、本質的に自分は騙されやすいタイプの人間だと思う。今回みたいに、相手に悪気がなくても間違った方向に行くことがあるわけで。結局、自分に対して最後に責任持つのは自分なんだから、注意深く生きよう。

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