“Giving up smoking is the easiest thing in the world. I know because I’ve done it thousands of times.”
Mark Twain
禁煙なんて簡単だ。私は何千回と禁煙している。
どうも、禁煙歴30秒のKomaです。
10月1日より、たばこ増税に伴い、JTが224銘柄を1箱あたり約50円値上げするとのことだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e58a3f89e30d39515769ee6e2b6103c56ca12d3
なにかこう、消費税だのなんだのは2%上げるのに大騒ぎしてるのに、タバコ税だけはいつもしれっと、さも当然が如くに上げられていくな。こういう辺り、いかにも反論がしにくい世間的な風潮を後ろ盾に取りやすいところから取っている印象があって、やはり喫煙家としてはやるせない気分になる。税収が落ちすぎないようにじりじり上げている感もすごくいやらしいし。
まぁ、嗜好品だし、あまつさえ健康被害の可能性もある代物なわけで、課税対象にされるのは仕方ないとして、じゃあいくらが適切なのという話になってくる。よく聞くのは「他の先進国に比べて日本のたばこは安い」という謎理論。値上げの必要性とは全く関係ない話だと個人的に思うんだが。
たばこ税の意義について、俺の小学生並みのミクロ経済理論で考えてみたのが下の図である。
たばこの限界効用(MB)と、限界費用(MC)が交わった時の価格が市場原理上の適性価格だが、実際にはたばこは非喫煙者にとっても害がある訳で、実際の限界費用は上乗せされる。その差分を補填するのに必要なのがたばこ税であると、俺はずっと思っていた。
まぁ、上の図は概念的なものなので、実際には限界効用を数値化するのは難しいし、よって適性な税額がいくらというのも具体的に言える訳じゃない。ただ、俺が言いたいのは、上の図で考えれば、俺らが納めているたばこ税は喫煙家と非喫煙家の共存のためにこそ使われるべきということだ。
例えば、街の喫煙所とか分煙設備を増やすとか。そういう所を喫煙家が負担するってのはわかる・・・スゲーよくわかる。非喫煙者にとっては無用な設備だからな・・・。だが、どんどん喫煙できる場所が減ってるってのはどういうことだああ〜〜!?税金だけとって吸わせねーっつーのかよーーーーッ!
怒りのあまり少しギアッチョしてしまったが、言いたいのはつまりそういうことである。何故に人より税金を納めながら肩身の狭い思いをせねばならんのか。「たばこ税で喫煙所作ったからちゃんとここで吸ってね」とはならんのか。分煙家で受動喫煙のリスクが減れば、先の図の限界費用(MC※)がむしろ下がって減税まであると期待しているというのに。
結局、俺らの納めている税金がどこに使われているのかが全く分からないので、「国民の健康が、健康が」ともっともらしいこと聞いても、ただの財源確保の為の狙い撃ちなんじゃあないのという疑念は一向に尽きない。
さておき、現実的に、50円の値上がりはとても痛い。今吸っているメビウスが540円になる訳だから、1日1箱吸ってる俺は月16,200円の出費になる。健康、健康というけれど、俺のような貧乏人はたばこ税が上がった分だけ食費を切り詰める訳で、むしろ健康被害のリスクが増しているということを世のお偉い方には知っておいてほしい。
真剣に禁煙を考え始める俺なのであった。